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エチオピアは今週からイースターホリデー。欧米よりも1か月くらい遅い気がする。そんなわけで、エチオピア人のプロジェクトスタッフは続々と出身地に帰っていく。今日はゲラ地域に出張で、帰りの車にゲラ地域のプロジェクト出張所の秘書を務めるエタレムが「実家に帰る」と言って便乗してきた。
実家へのお土産にと手にしたのは生きたニワトリ。今はまだエチオピア正教徒の断食(断肉)期間で、イースター明けには断肉が解けて、2か月ぶりに晴れて肉を口にできる。そのお祝いに、ニワトリは最高のお土産。 ![]() # by yasuogasawara | 2011-04-21 22:21
ずいぶん前の話になるけれど、ジンマでの仕事と首都アジスアベバでの仕事が立て込んでいて車で移動する時間がなく、飛行機でジンマからアジスアベバに飛んだことがあった。先の投稿の「空からの民俗学」のまね事にもならないけれど、ジンマからアジスアベバに至る1時間弱の間に空から見える景色を並べてみる。
離陸してすぐ目にするのは、ジンマ近辺の山がちの地形に、等高線に沿った輪郭を持つ畑のパッチワークとそこに散在する家々。 ![]() 数十分過ぎると、ギベ川が深く刻み込んだ渓谷の荒涼とした景色。乾燥しきって水がなく、畑を作れるような地形でもなく、人が住めるような環境ではないのだろう、家はほとんどみられない。 ![]() この渓谷を超えて十数分が過ぎると、幹線道路沿いに大きな工場らしきものが出現。ここを車で通ると分かるのだけれど、アジスアベバに近づくにつれて、幹線道路沿いにはテキスタイル工場や大規模なバラ栽培温室等々、広大な土地を利用した集約的な生産設備がポツポツと現れる。 ![]() とは言っても大半は昔ながらの農村地域。この辺では最初の写真とは違って、尾根筋を通る村の「メインストリート」らしき通り沿いに家が並んでいる。雨季になると低地が水没するのか、家は高台に避難している模様。家周辺の畑がメインストリートと垂直に細長く地割されているのも特徴的。 ![]() これは町なのだろう、わりと新しいトタン屋根の家が集まっている。農村地域の家はほとんどが草葺屋根だから、このキラキラ光る屋根を持つ家の集まりは何か最近いい稼ぎ口が見つかったことを匂わせる。 ![]() また農村地域。ここでは家々の敷地を縁取る並木が特徴的。このほとんどはユーカリの木、用材として売って現金収入源にしたり、薪にしたり、広大な平地に土埃を上げて吹き荒れる風を防ぐための防風林として役に立っているのだろう。申し合わせたような濃茶と薄茶のパッチワークは耕起された畑とされていない畑。 ![]() アジスアベバ郊外に差し掛かると、成長真っ只中の首都を支える整然としたニュータウンが突如として現れる。因みに「アジスアベバ」とは、アムハラ語で「新しい花」という素敵な意味合いがある。 ![]() この1時間弱のフライトの間に、地形や道路、首都からの距離等々、様々な要因によって違う畑の作り方や人々の住み方のショーケースを見るようだ。 # by yasuogasawara | 2011-04-19 19:53
昨年9月にイギリス留学から戻って以来日本のことに関心が増していて、戦前戦後の日本を自身の足で歩き回って人々の生活を見つめ、膨大な記録を残した「旅する巨人」、民俗学者の故宮本常一氏の著作を愛読している。この何冊かをエチオピアに持ってきていて、中に「空からの民俗学」という本がある。この本では、氏が移動中に飛行機の窓越しに撮った写真を幾つか掲げて、この一枚一枚からそこに住む人々の生活を丁寧に読み解いている。
例えば、北九州の沖に浮かぶ島の畑のパッチワーク模様をこんな風に表現している。 「空から見る島の風景は斉一性のある整ったもので見た眼には大変美しい。しかし大切なのは斉一の美ではなく、緑にもいろいろの差があり、茶や黄色にもいろいろの差の生ずることである。それらはみな人間の意志の表現であるからである。」 一方で新宿周辺の空からの写真については、50年前、100年前はこの辺りものどかな美しい農村であったこと、都市化する際にも当時の道や地割にもとづいて開発が進められたことを挙げて、「自分たちは新しくなっていったように思っても実は古いものをひきついでいるばかりでなく、ゆとりのない住み方という点では一歩も二歩も後退しているのである」と読んでいる。 本書の最後の節では、瀬戸内海の小さな島に架かった不似合なほど大きな鉄橋の写真から、「人をいそがしくさせることが文明の最後の目的ではない。ときに静かでおちつきのある調和のとれた生活をすることが文明の目的であるとするならば、今われわれの歩いている道は目的から少しそれはじめているのではないか。そしておどろきをもって見た橋に不調和を感ずるようになっていく中にわれわれは本物を見失わないで歩いていこうとするもうひとりの自分を見出すような気がする。」と結んでいる。 既に都市化と忙しさを極めた日本と、道路やコンクリート建築の建設ラッシュで急速に都市化が進むエチオピアの狭間にあって、宮本氏の読みには考えさせられることが多い。 # by yasuogasawara | 2011-04-19 19:16
朝、事務所に向かう途中に見かける光景。
![]() そう、ジンマには犬がたくさんいる。しかもみんな毛づやが良くて丸々太って人懐っこい。昔マラウイに住んでた頃によく見かけた、村人に蹴飛ばされて邪険に扱われてやせ細って、見るも惨めな犬たちとは大違い。 ここの人は肉をよく食べる。ジンマは地方都市といえどもけっこう大きな町で、町全体の肉消費量は相当なものだと思う。しかも、堵殺された牛や羊の骨、料理を食べた後に残る骨なんかはそこらじゅうにポイポイ捨てられるから、犬たちは食うに困らないはず。今日現場から戻る途中に、プロジェクトのドライバーが「うちの犬の餌を買う」といって肉屋に寄っていた。人の食べない骨まわりや内臓なんだろうけど、飼い主に肉成分を買ってもらえるアフリカの犬なんて恵まれてる。 ![]() ![]() # by yasuogasawara | 2011-04-03 17:28
先月14日にUCCから発売された「ワイルド ベレテ・ゲラ モカ」のコーヒー豆の商品名は、エチオピアはオロミア州のベレテ地域・ゲラ地域の森林保全区域に自生するコーヒーの木から収穫されることに由来している。今日はこのうちのゲラ地域に、再来週に予定している会合の日程告知と、地元のコーヒー生産協同組合によるコーヒー買付準備の進み具合を見るために行ってきた。
行く道すがら目にしたのは、一面満開のコーヒーの花。アラビカ種のコーヒーは木陰を好む低木で、道の両脇に広がる森の中に目をやると純白のコーヒーの花が薄暗い林内にキラキラと光って見える。同行したオロミア森林公社コーヒー専任職員のソロモンに今年の出来予想を聞くと、どうやら今年は良い年のよう。昨年は不作で一昨年の半量と聞いていたからこれは朗報。粗放、というか、ほったらかしの作物なだけに、自然のリズムによる収量の豊凶はどうにもし難いようだ。 ![]() このコーヒーの森に分け入ってみると、あたり一面に生えている背丈の倍くらいの高さのコーヒーの木にはびっしりと白い花がついている。林内にはかすかにジャスミンのようなコーヒーの花の香りが立ち込めて、耳を澄ませば蜜集めにいそしむミツバチの羽音がブンブン聞こえる。いつも口にする、あの黒い飲み物のできる源に、こんなに活きいきとした光景が広がっていることを知って感動する。 ![]() コーヒーにならぶゲラの森の特産物は蜂蜜。コーヒーの花咲く森に一歩足を踏み入れると、実はこの蜂蜜もコーヒーの賜物であることがよくわかる。地元のマーケットでこの蜂蜜を買うと、日本円に換算してキロ180円。もちろん日本的感覚ではものすごく安いけど、エチオピアの物価水準では結構なお金。コーヒー豆に蜂蜜に、富をもたらす森がここにはある。 今日、この蜂蜜を買って帰って、ペットボトルに詰め替える時にこぼれた蜂蜜をお湯で溶いて飲んだら、さわやかな自然の味がした。 ![]() ![]() # by yasuogasawara | 2011-03-26 21:29
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小笠原、イギリスに続き、今度はアフリカの大地・エチオピアから、自然や人々についてお伝えします!
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